スチール缶ごみは鋼材や電車のレール、車の部品などいろいろなものにリサイクルできる!
缶飲料の入れ物としてアルミ缶と並んでよく使われているのがスチール缶です。そのスチール缶は、ごみ収集に出された後、様々な製品にリサイクルされています。
スチール缶のリサイクル率は94.0%(2020年度)となっており、ここ10年間(2011年~2020年)は90%以上のリサイクル率で推移しています。
飲料の容器として使われることの多いガラスびん67.6%(2019年度)、ペットボトル85.8%(2019年度)、紙パック41.4%(2019年度)と比較しても、スチール缶のリサイクル率は非常に高くなっています。(尚、アルミ缶のリサイクル率は94.0%(2020年度)となっています。)
回収されたスチール缶は、資源化施設でプレス処理されたのち、北海道から沖縄まで全国各地の製鉄所で一度溶かされ様々な製品に生まれ変わります。最も代表的であると考えられるものは、やはりもう一度スチール缶に生まれ変わるものでしょう。
スチール缶は何度でもリサイクルできるため、スチール缶飲料を飲む時は適切にリサイクルすることで、使う資源の量を減らすことができます。他にも、皆さんの身近なところで言えば、電車のレールにもリサイクルされています。
電車のレールは最低でも10年以上、条件によっては数十年もつとされており、長い間スチール缶のリサイクル製品が使われることになります。また、建設用の鋼材や、車の部品(ボディー・電気自動車のモーター)、橋梁用などの土木資材用等、鉄を使うものであればまさしく「なんでも」再生・利用することができます。
このように、スチール缶ごみは様々な製品にリサイクルすることができ、比較的環境負荷の少ない飲料用容器であるとされています。
そのため、皆さんもスチール缶に入っている飲料を購入された際はポイ捨てなどをせず、資源ごみに出すなど適切な方法で処分してください。
そうすることで、環境負荷を減らすことに繋がります。(尚、スチール缶ごみの処分方法は自治体によって異なります。詳しくは各自治体のHP等で検索されるか、各自治体にお問い合わせください。)